映画『フォール・フォー・ミー』感想(★★★)
※この記事は作品のネタバレを含みます。
ロマンス詐欺をテーマに、詐欺集団に巻き込まれる姉妹の姿を描いたサスペンス作品。
恋愛と犯罪が絡み合う設定は興味深いが、騙す側も騙される側もどこか抜けており、シリアスな騙し合いを期待すると少し肩透かしを食らう内容だった。
作品情報
タイトル:フォール・フォー・ミー
ジャンル:サスペンス/ロマンス
主演:テオ・トレブス
感想
物語は、ロマンス詐欺グループに巻き込まれていく姉妹を中心に進んでいく。
ただ、詐欺を扱った作品としては騙し合いの駆け引きがそれほど高度ではなく、
騙す側も騙される側もどこか抜けている印象だった。
特に妹の行動はかなり無防備で、相手の素性もよく知らないままスピード婚約してしまう展開には驚かされる。
土地や大金が絡む話であれば普通はもっと疑いそうなものだが、恋愛が絡むと判断力が鈍るという描写なのかもしれない。
実際にロマンス詐欺に引っかかる人が多いという現実を考えると、恋愛感情によって危機感が薄れてしまう心理は理解できる部分もある。
印象に残ったポイント
キャラクターの中では、トムの存在が印象に残った。
演じるテオ・トレブスは爽やかな好青年という雰囲気で、
どこか影のあるミステリアスな魅力がある。
笑顔をあまり見せないクールな雰囲気もあり、こうした人物に言い寄られれば惹かれてしまう女性が多いのも納得できる。
また、姉がトムと対峙するシーンも独特だった。
普通なら激しく言い争う展開になりそうな場面だが、なぜか急に関係を持つ展開になり、思わず笑ってしまう場面だった。
総評
物語の終盤では、誘拐された妹を救い出す展開になる。
しかし、詐欺集団そのものが壊滅するわけでもなく、比較的あっさりと物語が終わる。
黒幕の人物がしっかりと制裁を受けるわけでもないため、
全体としてやや中途半端な終わり方に感じてしまった。
ロマンス詐欺という題材は面白いが、もう少しカタルシスのある結末や、黒幕に対する決着が描かれていればより満足感のある作品になったかもしれない。








