映画『REBEL MOON — パート1: ディレクターズカット』感想(★★★★)
※この記事は作品のネタバレを含みます。
黒澤明の『七人の侍』にインスパイアされた宇宙叙事詩。
仲間を集めていく物語が中心の前半パートながら、個性的なキャラクターたちが次々と登場し、最後まで引き込まれる作品だった。
作品情報
タイトル:REBEL MOON — パート1: ディレクターズカット
ジャンル:SF/スペースオペラ
主演:ソフィア・ブテラ
感想
本作は『七人の侍』にインスパイアされた作品ということもあり、
原作的な構造が好きな人にはかなり刺さる内容になっている。
このパートは主に仲間集めが中心の構成で、大きな戦闘や盛り上がりは少ない。
それでもどんな人物が仲間として加わるのかという期待感があり、見ていてワクワクする展開だった。
物語の雰囲気を強く印象付けるのが、敵側の提督の存在。
容赦のない残酷さで、まさにヒール役として強烈なインパクトを放っていた。
印象に残ったポイント
特に衝撃的だったのが、冒頭のシーン。
提督が息子に父親を殺させる場面はかなりエグく、
頭を執拗に殴らせる描写は『ウォーキング・デッド』のニーガンを思い出すほどの残酷さだった。
さらに、殺した相手の歯をコレクションするという不気味な設定もあり、
狂気的な悪役としての存在感は抜群だった。
また、仲間キャラクターにも意外な展開がある。
お調子者で人の良さそうだったカイがまさかの裏切りを見せるのはかなりショックな展開だった。
一方で、それまであまり目立たなかった農民グンナーが機転を利かせて活躍する場面では、
彼の評価が一気に上がるような展開になっている。
さらに驚いたのは、提督との決戦が今作で描かれたこと。
パート2まで持ち越すと思っていたため、この展開の速さには意外性があった。
結局提督は生き返る形になったが、
身体の様子を見ると人間ではなくアンドロイドのようにも見え、正体が気になるところだ。
総評
上映時間は約3時間30分とかなり長い。
それでも物語やキャラクターに惹き込まれ、
画面に釘付けのまま最後まで見続けることができた。
通常版とディレクターズカット版のどちらを見るか悩んだが、
結果的には長尺のディレクターズカット版を選んで正解だったと感じる。
もし通常版の約2時間に収めていたら、多くのシーンが削られ、
この作品の魅力やキャラクター描写が物足りなくなっていたかもしれない。
仲間集めを中心とした導入編ながら、
続編への期待をしっかり高めてくれるSF作品だった。









