映画『トレーニングデイ』感想(★★★★)
※この記事は作品のネタバレを含みます。
犯罪を取り締まるためなら手段を選ばないベテラン刑事と、新人警官の一日を描く警察サスペンス。
強烈なキャラクターと緊張感のある展開で、最後まで引き込まれる作品だった。
特にデンゼル・ワシントン演じるアロンゾの存在感が圧倒的で、観ていて常に不穏な空気が漂っている。
作品情報
タイトル:トレーニングデイ
ジャンル:クライム/サスペンス
主演:デンゼル・ワシントン
感想
まず印象的なのは、アロンゾというキャラクターの強烈さだ。
強盗や殺人といった凶悪犯罪を取り締まるためなら、法の枠を平然と踏み越えていく。
まさに「結果のためなら手段を選ばない刑事」で、こんな上司のもとで働くのはかなりきつそうだと思わされる。
新人警官ジェイクは、そんなアロンゾに振り回されっぱなし。
最初はそのやり方に苦笑いしながらも従っているが、次第に状況の異常さに気づき、引いていく様子が伝わってくる。
アロンゾが語る
「オオカミを狩れるのはオオカミだけ。ヒツジになるな」
という教訓も印象的だ。
凶悪犯罪に対抗するには、それ相応の覚悟や過激な手段も必要なのではないか、と考えさせられる部分でもある。
印象に残ったポイント
物語前半では、アロンゾはジェイクを導く教官のような存在として振る舞う。
しかし終盤になると、実はジェイクを利用していたことが判明し、二人の関係が完全に敵対へと変わる。
この展開の転換が非常に面白い。
特に緊張感が高まるのは、ジェイクが危険なマフィアの家に取り残される場面だ。
見るからに危険そうな人物たちに囲まれ、絶体絶命の状況になり、観ていてかなりハラハラする展開になっている。
そしてアロンゾの最期。
ロシアンマフィアとの因縁の末、蜂の巣にされてあっけなく退場するという結末は印象的だった。
ヒール役ではあるが、魅力のあるキャラクターだっただけに、この最期は少し寂しくも感じる。
総評
強烈な刑事アロンゾと、新人警官ジェイクの関係性を軸にしたクライムサスペンス。
デンゼル・ワシントンの圧倒的な存在感が作品全体を引っ張っている。
ラストでは、過酷な一日を経験したジェイクが帰宅する姿が描かれる。
この出来事を経て、彼が警察としてどう生きていくのか想像させる終わり方になっている。
一日という短い時間の中で人間関係と立場が大きく変化していく構成も面白く、緊張感のある警察サスペンスとして楽しめる作品だった。








