映画レビュー

【ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US】DVの連鎖と決別を描く恋愛ドラマ

映画『ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US』感想(★★★)

※この記事は作品のネタバレを含みます。

DVという重いテーマを扱いながらも、最後には前向きな決断へと繋がる恋愛ドラマ。
過去と現在で繰り返される暴力の問題を描きながら、主人公が自分の人生を取り戻していく物語だった。

作品情報

タイトル:ふたりで終わらせる/IT ENDS WITH US
ジャンル:恋愛/ヒューマンドラマ
主演:ブレイク・ライブリー

感想

物語の中心にいるのは主人公リリー。
彼女は幼い頃から父親が母親に暴力を振るう家庭で育ってきた。

そして大人になり、ようやく幸せな恋を見つけたと思った相手が、
同じようにDV気質を持つ男性だったという残酷な状況に直面する。

過去でも現在でも暴力を目の当たりにするリリーの境遇はかなり厳しい。
それだけに、彼女がどのような選択をするのかが物語の大きな軸になっている。

特に印象的だったのは、リリーが母親に「なぜ父と別れなかったのか」と尋ねる場面だ。

母親は「別れる方が大変だった。愛していたから」と答える。
暴力を受けながらも関係を断ち切れない心理がリアルに表現されていた。

印象に残ったポイント

ライルというキャラクターも印象的だった。

最初はプレイボーイのような印象を持たれるが、実際にはリリーを強く想う一途な人物。
そのギャップには好感が持てる部分もある。

ただし、問題はその愛情の裏側だ。
普段は穏やかで優しい人物だからこそ、感情が爆発したときの暴力がより怖く感じられる。

また、リリーが怪我をする場面では、演出によって事故のようにも見せられている。
そのため最初は暴力ではないように思えてしまうが、
リリーの状況を瞬時に見抜くアトラスの存在が印象的だった。

アトラスはリリーの過去を知る人物であり、彼女を守ろうとする立場でもある。
もしリリーが彼と再会していなければ、ライルとの関係は別の形になっていたのではないかと考えさせられる部分もあった。

総評

物語は全体として重いテーマを扱っている。
しかしラストでは、リリーが娘と2人で生きていく決断を下す。

夫に離婚を告げ、さらに父の墓にも別れを告げる。
父と夫という2つの暴力の象徴から決別する瞬間は、強い意味を持つ場面だった。

過去の連鎖を断ち切り、次の世代に同じ悲劇を繰り返さない。
その決意こそが、「ふたりで終わらせる」というタイトルの意味を象徴している。

重いテーマながらも、最後には希望を感じさせる恋愛ドラマだった。

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