映画『神が描くは曲線で』感想(★★)
※この記事は作品のネタバレを含みます。
私立探偵が精神病のフリをして精神病院に潜入し、事件の真相を探るミステリー作品。
精神病棟という特殊な環境の中で、誰を信用すべきか分からない状況が続き、先の読めない展開が魅力だった。
作品情報
タイトル:神が描くは曲線で
ジャンル:ミステリー/サスペンス
主演:バルバラ・レニー
感想
物語は、私立探偵アリシアが事件を調査するため、精神病患者を装って精神病院に潜入するところから始まる。
舞台が精神病棟ということもあり、そこにいる患者たちは行動や思考が読めない人物ばかり。
そんな環境の中で協力者を探しながら事件の手がかりを追う展開は、閉鎖空間ミステリーとしての面白さがあった。
クセの強い患者たちとのやり取りや、誰が味方で誰が敵なのか分からない状況が続くため、緊張感のある捜査が描かれている。
印象に残ったポイント
物語の中盤からは、アリシアと院長の主張が食い違い始める。
当初は協力者だと思っていた院長の発言によって状況が一変し、
アリシア自身の立場が揺らぎ始めることで物語の不確実性が一気に高まる。
どちらの言い分にも筋が通っているため、誰が嘘をついているのか分からなくなる展開は見応えがあった。
観ている側も疑心暗鬼になり、物語の行方に引き込まれていく。
総評
終盤になるにつれて、登場人物の過去や関係性が複雑に絡み合い、物語はさらに難解になっていく。
しかしその結果、ラストでは真犯人やアリシアの真の目的がはっきり理解できず、少し消化不良に感じる部分もあった。
ミステリーとしてはかなり難解な構成で、観終わった後も解釈が分かれる作品だと思う。
ストーリーの分かりやすさよりも考察や解釈を楽しむタイプの映画なので、
複雑なミステリーや考察好きな人には刺さる作品だと感じた。





