映画『ジャンゴ 繋がれざる者』感想(★★★)
※この記事は作品のネタバレを含みます。
奴隷だった男ジャンゴが、賞金稼ぎと手を組み、妻を救うために戦う西部劇。
クエンティン・タランティーノ監督らしい会話劇と暴力描写が組み合わさった作品だった。
作品情報
タイトル:ジャンゴ 繋がれざる者
ジャンル:西部劇/アクション
主演:ジェイミー・フォックス
感想
本作で特に印象に残ったのは、シュルツというキャラクターだった。
達者な話術で相手を騙しつつ、必要とあれば瞬時に人を撃ち倒すほどの腕前を持つ賞金稼ぎ。
それでいて傲慢さはあまりなく、どこか紳士的な人物として描かれている。
一見すると冷徹な人物のようにも見えるが、
黒人を犬に襲わせるカルビンの行為に怒りを抑えきれない場面では、意外なほど熱い一面も見せる。
握手の場面で我慢できずカルビンを撃つシーンは、シュルツの人間性がよく表れていた。
印象に残ったポイント
ジャンゴとシュルツの関係性も良かった。
師弟関係のようでもあり、対等なパートナーのようでもある、
近すぎず遠すぎない距離感が心地よい。
物語が進むにつれ、ジャンゴがどんどん仕事に慣れていき、
賞金稼ぎとしてノリノリで活躍していく姿も面白かった。
終盤ではジャンゴがシュルツの詐欺の手口を受け継ぎ、敵を欺いて復讐を果たす。
この展開からは、彼の成長がしっかりと感じられる。
また、袋の覆面を巡って仲間同士で揉めるシーンなど、
緊張感のある物語の中にも思わず笑ってしまうようなやり取りが挟まれているのも印象的だった。
総評
物語自体は、妻を救い出すというシンプルな構成になっている。
ただ、会話のシーンが多く、必要以上に長く感じる場面もあり、
テンポはややゆっくりめに感じた。
一方でその丁寧な会話のおかげで、登場人物のキャラクターや空気感がしっかり伝わり、
独特のリアリティとユーモアが生まれている。
派手な復讐劇とタランティーノらしい会話劇が組み合わさった、西部劇として印象に残る作品だった。








