映画『アーミー・オブ・ザ・デッド』感想(★★★★)
※この記事は作品のネタバレを含みます。
ラスベガスを舞台に、大量発生したゾンビの街へ強盗チームが潜入するゾンビアクション。
派手な演出と個性的なキャラクター、そして終盤の絶望的な展開まで、最後まで緊張感のある作品だった。
作品情報
タイトル:アーミー・オブ・ザ・デッド
ジャンル:ゾンビ/アクション/ホラー
主演:デイヴ・バウティスタ
感想
本作でまず印象に残るのは、ラスベガスでゾンビが大量発生する背景を描いたオープニング。
セリフをほとんど使わず、映像と音楽だけで状況を説明する演出がとてもスタイリッシュだった。
映像も美しく、軽快な音楽と相まってまるでミュージックビデオのような導入で一気に引き込まれる。
上映時間は長めだが、全体を通してテンポが良く、緊迫感も途切れない。
ダレる場面がほとんどなく、最後まで飽きずに見ることができた。
印象に残ったポイント
この作品のゾンビは、従来のゾンビ映画とは少し違う存在として描かれている。
知能を持ち、群れを統率する能力を持つゾンビという設定は新鮮だった。
さらに、ゾンビ同士で夫婦関係を築き、子供まで宿しているという設定には驚かされる。
戦闘能力もかなり高く、スピードも力も兼ね備えている。
よくあるゾンビ映画の雑魚とはまったく違う脅威で、終盤に大軍で襲ってくる展開は絶望感が凄まじかった。
また、登場キャラクターもクセのある人物が多く、それぞれ印象に残る。
特にマークはかなり腹立たしいキャラクターだったが、
最後に虎に食べられるという最期は、ある意味で外道らしい結末でスッキリした。
一方でコヨーテは、敵か味方か分からない不思議な立ち位置のキャラクター。
しかし最終的にはスコットのために犠牲になる姿が格好よく、印象に残る人物だった。
さらに、マークの持っていた首をこっそり入れ替える場面など、さりげない機転も見せている。
総評
物語のラストはかなり衝撃的だった。
主人公枠のスコットは最後まで生き残ると思っていたが、
ゾンビ化しながら娘ケイトと別れる夕日のシーンは感動的だった。
ただ、冷静に考えるとケイトが単独で突入しなければ、
仲間たちはもっと生き残れたのではないかとも思えてしまう。
結果としてケイト以外のメンバーが全滅する展開は、
かなりビターなバッドエンド寄りの結末だった。
また、黒幕的な立場のタナカが最後まで特に罰を受けない点には少しモヤモヤが残る。
ラストで何かしらの形で一泡吹かせる展開があっても良かったかもしれない。








