映画レビュー

【ワン・バトル・アフター・アナザー】癖の強い演出が目立つ長尺救出ドラマ

映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』感想(★★★)

※この記事は作品のネタバレを含みます。

評判の高さから期待して鑑賞した作品。
しかし個人的にはあまり合わず、3時間という上映時間がかなり長く感じられてしまった。

作品情報

タイトル:ワン・バトル・アフター・アナザー
ジャンル:アクション/ドラマ
主演:レオナルド・ディカプリオ

感想

物語自体は比較的シンプルな救出劇だが、全体的に演出の癖が強い作品だった。

まず気になったのが音楽の使い方だ。
ほとんどのシーンにBGMが流れており、過剰に感じてしまう
おどけたような音楽も多く、シリアスなのかコメディなのか方向性が少し分かりづらかった。

さらにテンポの悪さも目立つ。
ストーリー進行にあまり影響がなさそうなシーンもそのまま長く流されるため、全体として間延びした印象を受ける。

上映時間が約3時間と長いだけに、このテンポの遅さはかなり疲れる部分だった。

また派手なアクションや大きな盛り上がりがあるわけでもなく、救出劇が淡々と続く構成になっている。
期待していたようなスケールの大きい展開は少なく、少し退屈に感じてしまった。

印象に残ったポイント

主人公ボブは終始どこかおっちょこちょいなキャラクターとして描かれている。

最終的には娘を救う場面が用意されているが、そこまでの過程を見ると、
周囲の助けによってここまで来たという印象が強く残る。

自堕落な生活を送っていた父親が、娘のために覚醒するようなドラマを期待していたため、やや肩透かしを食らった形だった。

一方で印象に残ったキャラクターはセンセイだ。
ボブが助けを求めたとき、二つ返事で協力する場面から始まる長回しのシーンが面白い。

何度もパスワードを忘れて苛立つボブと、落ち着いた様子で淡々と案内するセンセイ。
2人の対比が滑稽でコミカルな空気を生んでいた。

空手アクションが見られるのかと思わせておきながら、結局最後まで見られないという点も少し拍子抜けではあった。

総評

終盤には父と娘が分かり合うシーンが用意されている。
本来なら感動的な場面のはずだが、長い上映時間の疲れもあり「やっと終わった」という感覚の方が強く残ってしまった。

全体として決してつまらない作品ではないが、3時間という長さをさらに長く感じさせるテンポの遅さが気になる。
音楽の多用や地味な展開もあり、好みが分かれる作品だと感じた。

もし上映時間がもう少し短ければ、同じ内容でも印象は変わっていたかもしれない。

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